甲州道中スタート
9月26日に、甲州道中を歩き始める。
単独歩行のつもりだったが、夫も行きたいというので、取りあえず、スタートの日本橋は3歳4か月の子供も含め、3人で行くことにした。
ちなみに、夫は10年以上前に甲州道中を踏破している。
出発の朝はトラブル続き。
洗濯物を干そうとしたら、洗濯物の中に子供のオムツが混ざり込んで洗ってしまっていて、吸水ポリマーMIXになってしまっていた……
その処理におよそ50分費やし、いざ出発!の段階で、私の帽子がない……(現在も見つからず)
普段からそそっかしいのかというと、そうでもないと思うが、ここぞというときはトラブルが起きやすい不思議。
まぁ、帽子はともかく、出立の朝に起きたオムツの惨劇は、いつまでも家族で語れる話題にはなったけれども。
洗濯機に入っちゃったオムツって、本当に酷いんだよ……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
なんやかんやありまして、AM11:00に日本橋に到着。
本日の目標は大きく見積もって、明大前まで。
(たぶん無理だと思っていたが、まさか新宿三丁目で終わるとはね……)
日本橋で45分ほど過ごした。
最後に日本橋に来たのは、いつだったか。こちらの方面に来た時は寄るようにしている。
それにしたって、変わっている。
コレド日本橋は、さすがに知ってる。
でも、船着き場に、きれいな観光案内所に、観光客の多さは初めて見た!
驚いたね。
お昼時のサラリーマンが増えてきたので、道が混む前に我々も出立しよう。
甲州道中スタート!
◇空腹、血糖値ダダ下がり
まずは東京駅を抜けなければ。
失われた道??
一度歩いたことがある夫の後をついていくが、よくわからないとのこと。
この後、夫は地図を凝視していた。意外なほど頼りにならない。
ただ、これなら主導権は私が握っていてもよさそうだ。
東京駅北通路。
美しいね。
お腹がだいぶ空いていたが、スタートしたばかりでどこかお店に入るのもなんだかなぁという感じで……
東京駅を出てしまった。
これが大失敗。
和田倉橋辺りで、血糖値が下がってしまい、動けなくなってしまった。
幼子はベビーカーで寝ていたので、夫に頼んで食料を買ってきてもらう。
島や地方を歩くときは、非常食を必要以上に持ち歩いているのだが、今回は都会だからって、油断した……
20分後、何とかおにぎりとサンドイッチを食べて復活したので、歩きを再開する。
もう13:00近い……なかなか進めない。
和田倉濠、日比谷濠沿いと歩いて行き、日比谷公園にある日比谷見附に到着。
日比谷御門の跡。石積み。
何処の石を使っているのか、気になる。伊豆箱根らへんの石だろうか。切込接が美しい。
幼子は相変わらずベビーカーで爆睡中。見たらきっと喜んだはず。
桜田濠沿いに進む。
四谷で仕事をしていたとき、この道を上からよく歩いて帰ってきていた。
季節感があって、通るたびに何か発見があった。
昔よりも、濠の水がきれいになった気がする。
気のせいかもしれないけれども。
◇公園で遊びたい幼子
半蔵門に差し掛かったところで、幼子が目覚める。目覚めて早々
「公園で遊びたい」
と言った。
街道歩きに付き合わせて申し訳ない気持ちがあったので、公園で遊ばせてあげたかったが、こんな濠の脇でどうしようか戸惑っていると、なんと半蔵門の横に公園が……
凄いタイミングであったものだ。
「半蔵門こどもの池」という場所らしい。
サラリーマンたちの遅昼の時間。
公園のベンチはひと息ついている人でたくさん。
ここ、半蔵門の真横だよ。公園の数メートル横は、半蔵門のあの警備室があるところ。
半蔵門にファミリー住宅のイメージがなかったので、こんな公園があるとはね。
子供は一人もいない。
30分程度、ゆっくり遊んでもらう。
◇四谷のたい焼き
再び歩き出す。四谷にさしかかる。
四谷御門跡を見つつ、左折。
仕事をしていた頃は、新宿通りを西から歩いて来て半蔵門まで直進していたから、この細い道は歩いていない。
いつか甲州道中を歩こうと思っていて、あえて避けていた。
ついに歩いているわたし!
仕事帰りに食べ歩きをしていた『わかな』の天然もののたい焼き。
今日、寄ってみた。
懐かしい味だ~。でも、仕事帰りに食べたときは、もっと美味しかった。
あの頃も、いつ行ってもお客さんがいて、職人さんが次から次へとたい焼きを作っていた。
少し前に焼き上がったものを出してくれるときもあれば、焼き上がるまで数分待つこともあった。
たい焼きを受け取り、再び家路を歩き出す。
さっきより少し、歩くのが軽くなったようなあの感じ。
支えられていたんだ。このたい焼きに。
そして、四谷三丁目駅を通り過ぎて、四谷四丁目。
笹寺に寄ってみる。
確かここは、四谷四丁目四ー四……という住所だった気がする。
色々と……縁のあった寺院だ。
◇四谷大木戸跡
四谷四丁目の信号を渡る。間もなく、四谷大木戸跡の碑。
ベビーカーから下りてもらい、大木戸跡で軽く休憩。
「かくれんぼしよう!!」
幼子は、敷地に植わっている樹の向こう側に身を潜めている。
子供はどこでも遊び場にする能力があって、凄い。
大木戸跡の裏手は、新宿御苑への入り口。
御苑は、仕事で一度入ったことがあるが、そこで何をしたのか覚えていない。
ただ、広い芝生があって、樹木が植えられていて、所謂、都会のオアシスであることを知った時だ。
以降、何かあるとすぐ、仕事をサボりに御苑へ行きたいと思うようになってしまった。
この辺りから、人通りが急激に増加してくる。
幼子と都会を抜けるのはなかなか大変だ。
特に今日のような平日は、ゴールが遅くなると、帰宅ラッシュの時間とバッティングする。
避けるために、朝は出勤時間より後に出発し、早めに切り上げる必要があるのだ。
明大前まで、いや、新宿駅まで行ければいい……
そんな目標を持っていたが、あえなく、新宿三丁目駅で今日の甲州道中歩きは終了。
時刻は16:30、丁度いい。
伊勢丹の建物、相変わらずの貫禄。態度もデカい。
青梅街道との追分。
今後も幼子と共に行くとなると、歩ける距離を過去の経験値で測るのは無理だ。
もっと移動距離を少なく見積もる必要がある。
力強くガシガシ歩きたい気もするけれど……仕方がないね。
幼子の成長と共に、甲州道中を進んで行こう。